ホントにホント

映画や本、アニメ、音楽など筆者の趣味にまつわるレビューを綴るブログです。

M-1グランプリ2019を見直してみる①

こんにちは。外出自粛につき自宅にて悶々と過ごしている私です。

さて、今回は 

『Mー1グランプリ2019』

を観た感想を綴っていきたいと思います。

(昨年12月の放送で視聴済みの筆者ですが、今一度見直してみました。)

 

www.m-1gp.com

 

①ニューヨーク

世の中の痛い人たちを揶揄したようなスタイルで人気のコンビです。今回は誰もが聞き覚えのあるうすっぺらーい歌(湘南乃風とかFANKY MONKEY〜辺り?)をモチーフにした歌ネタを披露しました。

 

トップバッターで不利な出順ではありましたが、見事に会場の笑いをさらっていました。

最初は歌ネタ?と思いましたが、ボケの数とツッコミのテンポがちょうど良くてダレずに見れました。

ただ、審査員の中川家の礼二さんも言っていましたが、屋敷さんの普段の毒のあるツッコミが見たかったというのは正直思いました。が、「世に溢れるあの感じの歌」(あの感じよ、あの)をさらにデフォルメしてバカらしく歌っていてお二人の意地の悪さ(こんなやっすい歌をありがたがってんねやろ?的な)を感じられて流石だなと感じました笑

ネタ終了後、松ちゃんの「ヘラヘラして突っ込むのが・・・」の件も凄く面白かったです笑(屋敷さん流石!)

あの件が番組の緊張感をいい意味で取っ払ったような気がしています。

 

かまいたち

山内さんの狂気と濱家さんのせめぎ合いが面白いコンビですね。筆者も大好きです。

今回は自身の言い間違いを力業で相方になすりつけていくというネタを披露しました。

すごく面白かった!!

なんだろう、山内さんの「尋常じゃない人感」が個人的にかなりツボで。。

あと上手いなと思ったのがネタの構造です。漫才を見る時って2人の掛け合いを外から見てるという感覚なんですが、このネタは観客を使うんですよね。客席を意識したセリフが多い。

なので、山内VS濱家&観客という構図が生まれるので、必然とお客さんもネタに引き込まれる=興味が持続するっていう仕組みができる。

よって最後までネタを楽しんで観れるのだと思うんです。

出番も早かったのですがそこは流石のお二人。660点という高得点を叩き出しました。圧巻でした。

 

③敗者復活枠(和牛)

3組目は敗者復活枠の和牛でした。まさか和牛が準決勝で敗退するとは、、と思いましたが、見事敗者復活戦から這い上がってきました。

このコンビはとにかく達者!本当に漫才が上手くてなおかつ毎回違うフォーマットの笑いを提供してくれます。

今回は部屋の内見のネタを披露しました。

序盤はクライマックスへのネタフリというか、川内さんのフラストレーションを溜めつつ笑いを取っていくという形。(住んでますやん、いや住んでますやん。面白かった笑)

最終的には「住んでいる」に辟易した川西さんが次第に「住んでない」ことに喜び、狂気を帯びていく様がすごく面白かったです。前半の住んでいるパートのおかげで後半住んでないパートのカタルシスに繋がっていたと思います。

ただ、このネタ、敗者復活戦でやっていたネタなんですよね。会場のお客さんも一度観た人が多かったはずなので、あまり大きな笑いにはなっていなかったように感じました。

あと、可哀想なことに和牛は芸達者過ぎて審査員もやや辛くなっているように思いました。(IPPONグランプリバカリズム並みにハードルが高いぞ)本来ならもっと高得点になっていると思うんですがね。。

 

すゑひろがりず

初見でした。ファッションと鼓を見たときは??でしたが、かなり面白かった。

もしも能の時代の人が現代の合コンにいったら?という設定の漫才でした。

かまいたち・和牛と続いてかなり難しい順番だったと思うのですが、ツカみの鼓(それ中尊寺 ポンッ!)をはじめ、かなりウケていて会場の雰囲気も良好でした。

能の時代がモチーフなので、古語をよく使うのですが、使うワードがどれも現代語に変換しやすく、耳馴染みのある言葉(めっせ!めっせめせ!)だったので全く問題なく観れましたし、古語を現代語にどう言い換えるのかという点で観ても「そうきたか!」と思えるものばかりで面白かったです。(なんで今まで目に止まらなかったんだろう、、)

演技もいいしキャラクターも明るくて、流行る気配がムンムンでした。(お主は誰そ!)

 

からし蓮根

このコンビも初見でした。結成6年の若いコンビで、自動車教習所のネタを披露しました。

ボケの大男 伊織さんが飄々とおかしな言動・行動続けるのに対してツッコミの杉本さんが表情豊かにツッコミを入れる、とてもバランスの良いコンビでした。

特に杉本さんが達者で、熊本弁のキレのあるツッコミが冴えていました。イメージ的にエッジの効いた千鳥 ノブさんといった感じで、ワードセンスも良かったです。

面白かったのですが、ボケのテンポがまったりしているせいか、ボケ・つっこみのリズムがちょっと歪に感じました。(若いんだから別に良いじゃねえか)

個人的にはフットボールアワーのようになっていってくれないかなーと思ったりします。

 

あと、ネタ終了後の上沼さんの和牛ディス(横柄なんじゃい!がむしゃらにやらんかい!)に笑いつつ少し気の毒にも思いました。笑

 

 

 

さて、前半戦の5組を振り返りましたがこの年は本当にレベルが高い!!

番組としてもピリついていなくて和やかなムードだったのも良かったです。

 

それでは次回は後半戦を振り返ります